2024/04/22 18:16

レザークラフトにアクリル・カッティング定規を使う方は多いと思います。透明なので型紙や革が見えて使いやすいですし、ステンレスの刃当てが付いているのでカッターや包丁で使えます。いろいろなメーカーから販売されていてどれを使うか迷うこともあると思います。
当店ではアクリル定規の扱いはありませんが、店長が持っているものを比較して紹介したいと思います。
STAEDTLER(ステッドラー)

製図用品で有名なドイツのメーカーです。目盛りの白がクッキリしていて読みやすいのが気に入っています。今回比較した4メーカーの中では一番目盛りが読みやすいと思います。少し方眼が太い印象です。
08-20は3.5センチ幅の長さ20センチ、06-50は6センチ幅の長さ50センチです。

左が白のコピー用紙、右は厚さ6ミリのビニ板です。ビニ板の下の作業台が黒いので緑が濃く見えています。

しっかりとしたステンレス製の刃当てが付いています。
concise(コンサイス)

絶妙な使いやすいサイズのラインナップが特徴のコンサイス。目盛りや方眼はグレーでステッドラーほどの見やすさではありません(革や型紙など下地の色によりますが)。STEN-Edge 30Rは30×15センチで使いやすく他メーカーには無いサイズ。定番サイズの20×10センチもある。共に長辺だけでなく短辺側のひとつにもステンレスの刃当てが付いているのがグッド。

少し見ずらいですが上が30×15センチのSTEN-Edge 30R、下が20×10センチのSTEN-Edge 20R。

ステッドラーと比べると若干ですが視認性は劣る印象です。

コンサイスの最大の特徴はステンレスの刃当てが2面に入っていること。
VANCO(バンコ)

独特の緑がかったアクリルが特徴のバンコ。
方眼や目盛りもあまり見やすいとは言えません(店長の老眼のせいでもあります)。定番サイズの282-20(20×10センチ)はコンサイスのように短辺側に刃当てはありません。6センチ×30センチの282-30もあります。
バンコと他の定規、ステッドラーやコンサイスを併用するときは左端のゼロの位置に注意してください。ステッドラーとコンサイスはゼロスタートですがバンコは5ミリの余白があります。これをうっかりゼロと勘違いしてしまうと5ミリずれます。分かっていてもやってしまうんです。

アクリル自体に緑色がついています。

同サイズのコンサイスSTEN-Edge 20Rとの比較。

同じくSTEN-Edge 20Rとの比較。

バンコで気に入っている点は長辺刃当てスグの目盛りが1ミリ刻みで端まで入っていることです。他のメーカーは刃当て横の目盛りは1ミリ幅と3ミリ幅は端まであるけど2ミリ幅と4ミリ幅は飛び飛びだったり、一部しかなかったりします。
2ミリ大きく切り出して貼ってから2ミリ切り落とす、店長はこれをよくやります。2ミリは真鍮ヘリ定規にも無いサイズなのでこの定規は重宝しています。
レター

店長の本命はレターです。目盛りや方眼もステッドラーなみに読みやすいです。刃当て横の目盛りも2ミリ幅がしっかりと端まであります。左端はゼロの横に余白がありますが広くとってあるので勘違いすることはありません。あらかじめ穴が開いていてフックなどに吊り下げできるのも便利です。店長は持っていませんが60センチの長いタイプもあります。

かなり見やすい方眼だと思います。

厚くて耐久性の高そうなステンレスの刃当てがついています。
全体の比較

左からステッドラー、コンサイス、バンコ、レター。

同じく左からステッドラー、コンサイス、バンコ、レター。
以上で店長が普段使っているアクリル・カッティング定規の比較は終了です。ステンレスの定規しか使ったことのない方は参考にしてみてください。ステンレス定規は厚さの薄いものは刃が乗り越えてきて怪我する危険があるので厚いものを選んでくださいね。当店のステンレス製カッティング定規は厚み1.5ミリで小物作りに丁度よい小回りのきくサイズです。
では。