2024/03/28 11:47

コバ磨きや道具の仕立てに便利なサンディングブロック。店長は以前からハンドル類の成型やネジ捻の先端調整、角ベラなんかの研磨でサンドペーパーをよく使っていました。ただサンディングブロックを使うようになったのは比較的最近です。こういったブロック類は以前からあって、車のボディ用や模型用など色々な種類があります。
ただ、なんとなく敬遠していたのはペーパーを適正なサイズに切って取り付けるまでが面倒だという感覚があったからです。特にペーパーのカットが面倒で、サイズを測って決まった大きさに切ったり、ムダな部分も出るのが嫌だなと感じていました。
しかし、ブロックを使わないと効率が悪かったり、うまく面を出せなかったりして使うようになり、色々使って現在のブロックに落ち着きました。当店のサンディングブロック三種類は市販のペーパーサイズを元に設計されているので簡単にペーパーの用意ができます。
サンディングブロックにペーパーを取り付ける時のペーパーの切り方、取り付け方について説明いたします。
ペーパーのサイズ確認

一般的なA4サイズより少し大きい微妙なサイズ。実は紙やすり類のサイズはJIS規格で決められており画像のように長辺280ミリ、短辺230ミリです。(公差±3ミリ)
当店のサンディングブロック三種類の必要サイズを確認してみます。
● 台形型:140ミリ
● 四角型:115ミリ
● クサビ型:230ミリ
となっています。台形型は長辺280の半分、四角型は短辺230ミリの半分、クサビ型は短辺230ミリそのままで使えます。台形型のみ長辺、四角型とクサビ型は短辺を使います。
それでは各ブロックの取り付けをしてみます。
台形型

三種の中で最も小さい台形型の必要サイズは140ミリです。

長辺にブロックを置き、ピッタリか少しペーパーが狭くなるように印をつけます。両端がよいでしょう。ブロックの幅を定規で測ったりせず現物で合わせるのがポイントです。

付けた印を結ぶようにカットします。ペーパー類は裏側からカットするようにしてください。

カットしたペーパーを二つに折って折り目を付けます。

折り目に沿って手でちぎれば二つに割れます。

画像にようにネジ穴が隠れないように位置調整してからストッパーをとめて完了です。ペーパーサイズにも誤差があるのでネジ穴に当たってうまく締め込めないときは先端を数ミリ折り返して調整します。
四角型

およそ45ミリ角の四角型は平面の研磨に向いています。必要サイズは115ミリ。

短辺230ミリの方にブロックをあてがいお好みの幅で両端に印をつけます。ブロックには個体差があるので定規で測らず現物を合わせます。

印の幅に定規を当てて裏から切り出します。

真ん中から二つ折りにします。折りぐせを付けたら手で二つに分けます。

画像のようにネジ穴が隠れないように位置調整してからストッパーを止めれば完了です。ペーパーサイズにも誤差があるのでネジ穴に当たってうまく締め込めないときは先端を数ミリ折り返して調整します。
クサビ型

先端の鋭角とカーブ部分が使いやすいクサビ型の必要サイズは230ミリです。

四角型と同じ短辺に当てがいます。クサビ型は長いので中央に当ててブロック沿いに線を引きます。

引いた線に定規を合わせて裏からカットすれば準備完了です。

両端をあらかじめ5ミリくらい折り返しておくと止めやすいです。

画像のように合わせて全体にたるみが無い状態にします。

完全に締め込む前に肩の部分を指で押し込みます。以上で完了です。
最後に

四角型とクサビ型は両方とも短辺を使います。両方お持ちの方で楽に済ませたい場合はとりあえず四角型の幅で切り出して二つに分けずに保存しましょう。
クサビ型の幅は四角型の幅のおよそ半分に設計されています。四角型に使うときは半分の長さに分ける、クサビ型に使うときは半分の幅に分けることでどちらにも使えます。

縦に半分に分ける場合も幅を測ったりせずに両端に折り目を付けます。その折り目を結ぶように定規を当ててカットします。

以上で説明は終わりです。ちなみにサンディングブロックの幅方向へのペーパーサイズとの協調性は感じられませんでした。最後に微妙なサイズのペーパーが出来上がる可能性は高いです。その点ご了承ください。