2024/02/19 19:56

当ブログで以前紹介したクオーターラウンドパンチ。基本的な使い方は以前の記事で書いたので今回は少しだけ複雑な形を想定して作ってみました。応用編その1として作るのは写真のような頭でっかちなストラップです。

ずいぶん前に作ってもらったスウェーデン鋼の抜型。サイズを少しだけ小さく、とか微調整しようと思うと難しいです。
先にクオーターラウンドパンチで型紙を作ってしまいます。革に直接印を入れてクオーターラウンドパンチで切り出しても良いですが、形が複雑になるほど型紙を先に作ってからの方が失敗が少なくなります。また、同じものを複数作るときにも楽になります。
型紙の製作

適当な大きさの厚紙の中央に定規を使って直線の切れ込みを入れます。方眼である必要はありません。
楽に二つ折にできるくらい深めに入れます。深く切りすぎた場合は裏からセロハンテープなどで補強します。

二つ折りにしてどちらか片面だけに形を書き入れます。クオーターラウンドパンチのRサイズに合わせたR定規を使って書くか、クオーターラウンドパンチ本体を定規代わりにして線を書き入れます。その場合は刃の方を上に向けて型紙が切れないようにします。
型紙を切り出す

厚紙を二つ折りにしたままクオーターラウンドパンチで切りだします。厚紙からはみ出したクオーターラウンドパンチの下にも厚紙二枚を当てて高さをそろえます。

今回はR40とR25を使いました。
革に型を写す

出来た型紙の形を丸錐などを使って革に移します。深緑のエルバマット2ミリ厚を使用しました。
クオーターラウンドパンチで切り抜く


再びクオーターラウンドパンチで切り出します。写真のように端材を使って高さ調整を忘れずにします。
直線部分を包丁などで切り出す

最後に直線部分を切り出して完成です。厚い革の場合クオーターラウンドパンチの切断面の角度に、包丁で切り出す直線部分の角度を近づけるようにします(つながりを良くするため)。
完成


参考までに糸を入れてみました。クオーターラウンドパンチがあれば色々なサイズの剣先を自由に作れるので試してみてください。